テスト処理の表に関数を入力していきましょう
動画 エクセル関数③ 順位RANKと評価IF YouTube
動画 エクセル関数⑤ 条件を満たしたデータを数えるCOUNTIFとCOUNTIFS YouTube

   下の「関数サンプル1」ボタンを押してエクセルファイルをダウンロードして練習してみてください。

                関数サンプル1
⑪ (L2)に赤池さんの5教科の合計の順位を計算する関数を入力します。順位は比較です。その点は特定の範囲の中で何番かということです。したがって、順位を計算する関数は、 =RANK(合計のセル:比較の範囲)というようになります。赤池さん合計のセルはK2です。合計の範囲はK2:K20です。範囲はオートフィルで変えたくないので$をつけます。つまり、
  
=RANK(K2,K$2:K$20) 
となります。オートフィルで全員の順位を出してください。(
$はF4キーを押すと自動で入力される裏技があります。

※ 個数(人数)を数える作業はとても重要です。個数を数える関数は数種類あります。COUNTは数字が入ったセルの個数を数えます。COUNTAは文字や数字など、とにかくデータが入っているセルの個数を数えます。COUNTIFはある条件を満たしたセルの個数を数えます。COUNTIFSは複数の条件を満たしたセルの個数を数えます。

⑫ (D21)に全体の人数を数える関数を入力します。この場合は、
=COUNTA(範囲)を使います。範囲は一応氏名の列にします。
 
 =COUNTA(E2:E20) 
となります。

⑬ (D22)に男子の人数を数える関数を入力します。この場合は、
=COUNTIF(範囲,条件) です。範囲は性の列D2:D20です。条件は男です。男は文字なので"男"とします。
  
=COUNTIF(D$2:D$20,"男") 
となります。2と20の前に$をつけたのは次の女子の人数を数えるときにコピーして利用できるように範囲を変えないためです。

⑭ (D23)に女子の人数を数える関数を入力します。セルD22をコピーしてください。そして"男"を"女"に変えます。
  =COUNTIF(D$2:D$20,"女") 
となります。

⑮ (D24)に1組の男子の人数を数える関数を入力します。使う関数は、
=COUNTIFS(条件1の範囲,条件1,条件2の範囲,条件2)です。条件1の範囲は組の列でB$2:B$20です。条件1は"1"です。条件2の範囲はD$2:D$20です。条件2は"男"です。$をつけたのはコピーして利用できるようにするためです。つまり、
  
=COUNTIFS(B$2:B$20,"1",D$2:D$20,"男") 
となります。

⑯ (D25)の1組の女子の人数、⑰(D26)の2組の男子の人数、⑱(D25)の2組の女子の人数は、セルD24をコピーして、"男"を"女"に変えたり、"1"を"2"に変えたりします。
  ⑯ (D25)は =COUNTIFS(B$2:B$20,"1",D$2:D$20,"女") です。

  ⑰ (D26)は =COUNTIFS(B$2:B$20,"2",D$2:D$20,"男") です。
  ⑱ (D27)は =COUNTIFS(B$2:B$20,"2",D$2:D$20,"女") です。

⑲ (P23)に合計が200点以上の人数を数えます。使う関数は、
=COUNTIF(範囲,条件)です。範囲はK$2:K$20です。範囲には$をつける習慣をつけましょう。条件は">=200"と表示します。200をすぐ左のセルO23に入力しておくと">="&O23と表示することもできます。後者を使うと、この下の得点分布を計算するのに便利です。入力する関数は 
  
=COUNTIF(K$2:K$20,">="&O23") 
となります。

⑳ (P24)に合計が150点以上200点未満の人数を数える関数を入力します。使う関数は、
=COUNTIFS(条件1の範囲,条件1,条件2の範囲,条件2)です。条件1の範囲はK$2:K$20です。条件1は150点以上です。すぐ左のセルO24に150が入力されているので、">="&O24です。条件2の範囲は同じでK$2:K$20です。条件2は200点未満です。すぐ左の上のセルO23に200が入力されているので、"<"&O23です。まとめると
  =COUNTIFS(K$2:K$20,">="&O24,K$2:K$20,"<"&O23) 
となります。

㉑ (P25)に100点以上150点未満、㉒(P26)に50点以上100点未満、㉓(P27)に0点以上50点未満の人数を数えます。セルP24をオートフィルで一気にセルP25からセルP27までコピーしてください。それぞれ

  =COUNTIFS(K$2:K$20,">="&O25,K$2:K$20,"<"&O24) 
  
=COUNTIFS(K$2:K$20,">="&O26,K$2:K$20,"<"&O25) 
  =COUNTIFSK$2:K$20,">="&O27,K$2:K$20,"<"&O26)
 
となります。最初のO24がO25、O26、O27と変化し、最後のO23がO24、O25、O26と変化し、それぞれの正確に人数を数えてくれます。

㉔ (M2)に赤池さんの順位を計算するRANK以外の関数を入力します。使用する関数はCOUNTIF(=COUNTIF(範囲,条件)です。赤池さんの得点より高い得点の数を数え、それに1を加えれば、赤池さんの順位になります。範囲は合計の列K$2:K$20です。オートフィルで範囲を変えたくないので、数字の前に$つけます。条件は">"&K2です。最後に+1です。まとめると、
  
=COUNTIF(K$2:K$20,">"&K2)+1 
となります。オートフィルで下にコピーして全員の順位を出してください。

㉕ (N2)に赤池さんの1組の中での順位を計算する関数を入力します。使用する関数はCOUNTIFS(
=COUNTIFS(条件1の範囲,条件1,条件2の範囲,条件2))です。条件1の範囲は組の列B$2:B$20、条件1は、B2に1が入力されていますので、B2です。条件2の範囲は得点の列K$2:K$20です。条件2は">"K2です。最後に1を加えます。
  
=COUNTIFS(B$2:B$20,B2,K$2:K$20,">"&K2)+1 
となります。オートフィルで下にコピーします。組のB列が2の生徒は2組の中の順位が計算されます。(RANKでは、RANKIFやRANKIFSはないので、条件付きの順位を出すことはできません。)

㉖ (O2)に赤池さんの男女別順位を計算する関数を入力します。使用する関数は㉕(N2)と同じです。条件1の範囲は性の列D$2:D$20です。条件1はD2に男が入力されているので、D2です。条件2の範囲は合計の列K$2:K$20です。条件2は">"K2です。最後に1を加えます。
  =COUNTIFS(B$2:B$20,B2,K$2:K$20,">"&K2)+1 
となります。これで赤池さんの男子の中の順位が計算されます。オートフィルで下にコピーします。性のD列が女の生徒は女子の中の順位が計算されます。
 
㉗ (P2)に赤池さんの合計が200点以上ならばA、100点以上ならばB、それ以外(つまり100点未満)はC、という評価を表示する関数を入力します。使用する関数は、
=IF(条件1,表示1,IF(条件2,表示2,表示3))です。条件1はK2>=200です。表示1は"A"です。条件2はK2>=100です。表示2は"B"です。表示3は"C"です。A・B・Cは文字なのでダブルクォーテーションで囲みます。まとめると、
  
=IF(K2>=200,"A",IF(K2>=100,"B","C")) 
となります。オートフィルで下にコピーして、全員の評価を表示してください。ダブルクォーテーションの中は、甲・乙・丙でも、優・良・可でも、何でもよいです。今回は3段階でしたが、段階を増やしていくときはIFを増やしていきます。赤池さんの合計が200点以上ならば5、150点以上ならば4、100点以上ならば3、50点以上ならば2、それら以外は1という関数は、
  
=IF(K2>=200,"5",IF(K2>=150,"4",IF(K2>=100,"3",IF(K2>=50,"2","1")))) 
となります。IFが4つあるので、最後のカッコも4つになります。
           関数実践2